2017年3月度マイベスト10
今回は2017年3月度のサブコンマイベスト10(1次投票曲の10曲)を紹介します。曲名の左に付けた番号は投票順位です。
1.ドグマ・マグマ/大森靖子
- とにかく情念が湧き出てきた感じの曲です。この曲を聴いて思い出したのが、岡本太郎の「芸術は爆発だ」という言葉。まさにその言葉を体現したような曲です。
- サビの最後の「GOD」の唸り声が印象的ですが、最後の最後の爆発とともに表現される「GOD」は格別で心を熱くします。
- これこそ表現者、このスタイルをこのまま貫いて欲しいと思います。
2.ラブソング/ねぇ、忘れないでね。
- 「君のその綺麗な身体も誰かの精子で汚れてるんだろ」という衝撃的な歌詞で始まる曲ですが、曲全体はまっすぐなバラードです。
- 「どこかで生と死を賭けて争う」のような上の歌詞とかけた言葉遊びもあったり、「僕らが生まれるための『レシピ』はそれ以外の理由ですることがほとんどで」など印象的なフレーズが随所にあって、最後まで聴き入ってしまいます。
- 形だけの綺麗な言葉を並べるのではなくて、こういうリアルな歌詞の方が心にスッと入ってくる面がありますね。
3.ラブマゲドン/シナリオアート
- 世界の終末とそのときの愛をモチーフにした曲で、現実離れした内容なのになぜかその場面がありありと想像できるようなリアリティが素晴らしいです。
- 僕は曲のリアリティを重要視していますが、それはまさに現実っぽいというだけでなく、現実でなくてもその光景がまざまざと浮かんで自分がその中に引き込まれるということも含まれているのだと再認識しました。
- ラブマゲドンというタイトルも秀逸ですね。あと、最後の爆発の感じはさっきの「ドグマ・マグマ」と共通しています。
4.僕と君のロックンロール/THE 夏の魔物
- 男女のかけあいがそれだけで何だか気持ちよくなります。とにかく前向きになりたいとき、元気を出したいときに聞きたい曲です。
5.Monster's Party/Leetspeak monsters
- ジャンルを何と言っていいのか表現できませんが、とにかく世界観とそれを形作る演奏技術の高さ(ボーカル含む)に惹かれました。
- こういうジャンルは普段あまり聴かないだけに、そういう曲が心の琴線に触れたというのはそれだけすごい魅力を持っているのだと思います。
6.Summer Venus/KEYTALK
- 最近のKEYTALKからは他のバンドにない魅力を感じます。陽気という言葉が合うでしょうか。陽気さが自然に演奏に滲み出ているところが魅力に感じているように思います。
- 上のKEYTALKと同じで盛り上がれる明るい曲です。「FUJIYAMA DISCO」の入り方が絶妙ですね。
8.なまえ/片平里菜
- バラードソングには厳しい目を持っていると自覚していますが、この曲はじわじわと入ってきます。「あの団地は今もあるのかな」という歌詞は、まさに団地出身の自分にはやられた!という感じですね。
9.我が子に捧げる PUNK SONG/中島卓偉
- この曲もあまり聴くジャンルではないですが、このストレートな熱さはカッコイイな、と純粋に思いました。この表現の仕方はしようと思ってもなかなか真似できないですね。
10.ラストパーティは永遠に/FINAL FRASH
- お洒落という言葉に尽きます。DOTAMAのラップは初めてまともに聴きましたが、方言を聴いたときのような心地よさがありますね。
次点の曲も1曲紹介します。
●.地獄タクシー/吉澤嘉代子
- 見た目とのギャップが大きいこの味わい深い歌声が彼女の特長ですね。こういう個性は引き続き大事にしてもらえたらと思います。あとはリスナーとの相性という感じで。